WebページにOGPを設定することで、そのページの内容が分かりやすくなります。しかし、OGPの仕組みにより、情報を変更してもすぐに反映されないことがあります。この問題に苦しんでいる方も多いでしょう。
OGPの情報が更新されるためには、キャッシュクリア(リセット)が必要です。キャッシュクリアを行うことで、Facebook、Twitter、LINEなどのSNSやチャットツールで、OGP情報が更新されます。
今回は、特にキャッシュクリアの方法が明確なFacebook、Twitter、LINEの方法をご紹介します。
OGPのキャッシュクリアの仕組み
OGPは、WebページのURLがSNSやチャットツールで投稿されるとシステムがWebページにアクセスして情報を読み取り、カード形式の情報を表示します。
しかし、同じページのURLが大量に投稿された場合、Webページに大量のアクセスが発生してしまいます。この問題を解決するために、SNSやチャットツールのサーバーは、1回目に取得した情報を保存します。2回目以降の投稿に関しては、そのサーバーに保存された情報が表示されるため、Webページに記述したOGPの情報を書き換えてもなかなか反映されない現象が起きます。
これがOGPのキャッシュの仕組みです。
各SNSとチャットーツールのキャッシュクリア方法
OGP画像のキャッシュのクリア方法はURLの共有を行ったサービス毎に違います。
キャッシュクリアの方法が明確な「Facebook」「Twitter」「LINE」の3種類の方法をご紹介します。
FacebookのOGP画像のキャッシュクリア方法
Facebookが提供しているシェアデバッガー(Sharing Debugger)というツールを使うとOGPのキャッシュをクリアすることができます。
手順1
シェアデバッガー(Sharing Debugger)を開きます。
この時、「Facebookにログインしてください。」のメッセージが表示された場合はFacebookにログインする必要がありますので、ログインしてください。
手順2
URLの入力欄が表示されているので、キャッシュをクリアしたいサイトのURLを入力します。
手順3
「デバッグ」をクリックします。
完了
これでキャッシュがクリアされました。
TwitterのOGP画像のキャッシュクリア方法
Twitterが提供しているCard validatorというツールを使うとOGPのキャッシュをクリアすることができます。
手順1
Twitterのキャッシュクリアに必要なツール「Card Validator」を開きます。
手順2
「Card URL」にキャッシュをクリアしたいページのURLを入力します。
手順3
「Preview card」をクリックします。
以前は右側にOGPのプレビューを右側に表示していましたが、仕様変更により表示されなくなりました。しかし、キャッシュクリア自体はされているため、問題はありません。
完了
これでキャッシュがクリアされました。
LINEのOGP画像のキャッシュクリア方法
LINEはOGP画像の変更だけであれば通常は2週間後に再取得され、画像以外の他の説明文なども変更している場合は2日程度で再取得されます。
どうしても即座に画像変更をチェックしたい場合は他のSNSと同様にツールを使う必要があります。
LINEが提供しているキャッシュクリアに必要なツール「LINE Page Poker」というツールを使うとOGPのキャッシュをクリアすることができます。
手順1
LINE Page Pokerを開きます。
手順2
「Input URL」にキャッシュをクリアしたいURLを入力します。
手順3
「Language」は「Japanese」のままで大丈夫です。
推測になりますが、この設定はページの言語毎に取得し、保存されるサーバーが異なるので、日本語のWebサイトを運営している方は「Japanese」で大丈夫です。
手順4
「Clear Cache」をクリックします。
完了
これでキャッシュがクリアされました。
下にキャッシュクリア後のプレビュー結果が表示されますが、まだキャッシュクリア前の画像が表示される場合でも正しくキャッシュクリア出来ています。
もし気になる場合は、スーパーリロード(Ctrl+Shift+RキーまたはShift+F5キー)をすると正しい表示になります。
また、すぐにLINEでURLを送信して確認を行っても、送受信したPC内に保存されているものですので、すぐには反映されないです。
これはインストールしたLINEアプリ内にキャッシュした画像が残っている為です。
時間が経過するのを待つか、アンインストールしてインストールすれば反映されると思います。しかし、そこまでする理由はあまりありません。なぜなら既にURLを共有した相手か自分しかその古い画像を見てない為です。
それ以外のSNSのキャッシュクリア方法
他のSNSやチャットツールではOGP画像のキャッシュクリアをする方法が提供されていない確率が高いので、次の方法にてキャッシュクリアができる可能性があります。
OGP画像のURLを変更する
OGP画像のURL毎に読み込まれてキャッシュされるため、URLを変更した場合でも画像が再取得される場合があります。
パラメーターを付けて別URLにする
<meta property="og:image" content="https://scrapse/ogp.png">
<meta property="og:image" content="https://scrapse/ogp.png?20220624">
OGP画像のURLの末尾に「?」+「任意の文字」を付ける事で別URLとして認識させることができます。任意の文字を毎回考えるのが面倒な方は「?」+「今日の日付」+「時刻」にすると楽です。例: ?202207261210
OGP画像のキャッシュクリアに関するよくある質問
キャッシュクリアはSNSでシェアされたURL毎に実行する必要があります。キャッシュクリアしたいURLが本当に正しいURLか確認してください。
また、各キャッシュクリアのツールはキャッシュクリアはできているけど、表示される画像はブラウザ内のキャッシュから呼び出されている可能性があるので、その場合は、option+command+iを押して検証を開いた状態で再読み込みボタンをクリックしてみてください。
「差し替えたOGP画像をすぐに反映したい!」とかの急ぎの場合はキャッシュクリアする必要がありますが、急がないのであれば何も対処しなくても大丈夫です。
OGP画像は定期的に再取得されるので、その際にキャッシュクリアと同じ効果があります。
“OGP画像が変わらない時の対処法(キャッシュクリア方法)” への1件のコメント