クライアントのWebサイトを移管したいけど、クライアントがFTPの情報を紛失してしまった場合、Webサイトのデータを取り出すのは困難です。
しかし、若干むりやりな方法になりますが、ツールを使えばWebサイトをコピーすることができます。今回はその方法をご紹介します。
「Cyotek WebCopy」を使う方法
目次
Webサイトをコピーすることだけを目的に開発されたソフトウェアです。使いやすく手軽にWebサイトのコピーができます。
しかしWindowsでしか使ええない点とインストールしなければ使えないタイプなのが残念です。
「wget」を使う方法
wgetとは
wgetは指定したURLなどのコンテンツをダウンロードしてファイルとして保存するコマンドです。curlでも同じようなことが出来ますが、curlと違ってリンクをたどりながら再帰的にたくさんのファイルをダウンロードすることができるのが特徴です。
wgetのインストール方法
wgetはWindowsやmacOSはもちろんUbuntuやCentOSにも標準ではインストールされていないのでOS毎にインストールを済ませておいてください。
macOSの場合
今回はHomebrewを使ってインストールします。
Homebrewをインストールしていない方はこちらの記事を先に行ってください。
Homebrewがインストールできたら下記のコマンドをターミナルで実行します。
brew install wget
Windowsの場合
Windowsのパッケージマネージャーであるwingetを利用してwgetをインストールすることができます。
最新のWindows10かWindows11を利用しているのであれば、wingetは初めからインストールされています。
winget install GnuWin32.Wget
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/package-manager/winget/
Ubuntuの場合
apt install wget
CentOS
yum -y install wget
wgetを使ったWebサイトのコピー方法
下記のコマンドでWebサイトをまるまるコピーできます。
wget --mirror --convert-links --wait=2 xxxxx.com
注意点
ただし特定のイベントが発生する時に読み込まれるJavaScriptのデータなどはダウンロードされません。
たとえば旧式のWebサイトでよく使っていた、通常時の画像、ホーバーした時の画像の2種類を用意して、JavaScriptで切り替えたりする方法が使われていたりするとホーバーした時の画像は別途ダウンロードする必要があります。